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未来へつなぐ日本の記憶 高崎線と沿線  高崎線、両毛線、八高線、信越本線(高崎〜磯部)、上越線(渋川)、長野原線、足尾線、秩父鉄道、上信電鉄、上毛電気鉄道

篠原 力 / 辻 良樹

発行
フォト・パブリッシング
判型
A4変判・並製
ページ数
96ページ
発売日
2023年5月22日
ISBN
978-4-8021-3401-9 C0026
定価
1,980円(本体1,800円+税10%)

本書では高崎線を中心に沿線の国鉄、私鉄についても掲載。高崎線では80系電車が上野との普通電車で活躍し、旧型客車も多い時代。信越本線や上越線と直通する特急、急行、準急が行き交い賑やかだった。昭和30年代から50年代の写真で、上越新幹線はもちろん開業前。特急「とき」を筆頭に在来線の上越線最盛期で、高崎線は信越本線碓氷峠をアプト式で越える優等列車を含めて、その通り道の役目を果たしていた。
撮影者の篠原力氏は大宮在住ということで、特に高崎線の写真が多い。近所で撮影されてきた歴史を感じるこまめな写真記録が、この写真集に反映されており、雪国からの上り列車を牽引するEF58に雪が付着するなど、季節の風物詩的な写真もある。
一方で、長野原線や足尾線の写真を見ると、今では貴重なシーンが写る。長野原線は現在の吾妻線。写真当時は非電化で、蒸気機関車牽引による80系電車の準急が入線。蒸気機関車や蓄電池を載せた簡易電源車を連結して東京と直通させる意地を感じる光景だ。そして、足尾線の写真とともに、現在はダム建設によって消えた在りし日の鉄道風景が記録されている。
上信電鉄、上毛電気鉄道の写真では、写る車両の多くは現在引退済。しかし、上信電鉄デキ1形や上毛電気鉄道デハ101は今も現役であり、群馬県の鉄道遺産への理解を感じる。そうした古参車が日常的に走っていた当時の写真を掲載しており、当時の雰囲気を味わっていただきたい。

【目次】
はじめに・・・4、高崎線・・・6、両毛線・・・50、八高線・・・56、信越本線(高崎~磯部)・・・62、上越線(渋川)・・・66、長野原線・・・68、足尾線・・・72、秩父鉄道・・・84、上信電鉄・・・88、上毛電気鉄道・・・94