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年下の老人・白鳥でいる不安  不思議と奇怪の間の句集

大鋸 甚勇 / 俳句結社「夢」 / 朧 潤

発行
歴史探訪社
判型
B5判・並製
ページ数
88ページ
発売日
2023年7月14日
ISBN
978-4-8021-3404-0 C0092
定価
2,200円(本体2,000円+税10%)

オンリーワンの俳句作りを目指し実践している数少ない俳人・大鋸甚勇による俳句集。
作者は、難解な言葉や概念の語句を組み合わせた所謂くっつき俳句とは全く違う発想で日常生活の中で自然に交される言葉や感覚をそのまま作品にしており、その一句の中には俳諧性とストーリー性が内包されている。
作者の俳句を中心に、鑑賞文・日本画・写真を交えて句の背景に迫る。
俳句結社「夢」の創始者であり、現代俳句協会重鎮として金子兜太会長を長く支えた前田吐実男(1925-2019)による鑑賞も多数掲載。
著者による、鑑賞の重要性と俳句の骨法について述べた俳論「感性を信じる」や、「非人称存在の俳句」に関する俳論も交えて、俳句文学を総合的に検証する。
写真:原田寛(星月写真企画)、日本画:福井良宏

【目次】
不思議と奇怪の世界へようこそ
ミステリアス
キュリオス
オルガニズム
オネスティ
ヒューマニズム
セクシャル リレーション

感性を信じる(俳論)

大鋸甚勇と「夢」句会
オンリーワンの俳句が目標
大鋸甚勇のオンリーワン俳句を楽しむ(鑑賞)
非人称存在の俳句の魅力(俳論)
だから「夢」句会は俳諧を選択する

コラム 前田吐実男・甚勇俳句を鑑賞する
「最愛の馬鹿」「お墓の街」「養老院へ」
「猫の血統書」「女から」「走ったら夕立」