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発掘写真で訪ねる 横浜市古地図散歩【下巻】~明治・大正・昭和の街角~

坂上 正一

発行
フォト・パブリッシング
判型
B5判・並製
ページ数
192ページ
発売日
2023年11月28日
ISBN
978-4-8021-3429-3 C0026
定価
2,640円(本体2,400円+税10%)

 大船駅の所在地は鎌倉市に設定されているが、駅の北側は横浜市栄区に入っている。しかし、改札は鎌倉市側の南改札しかなく、栄区民は長く不便を強いられていた。そのため、横浜市は昭和57年(1982)から要望書や署名を提出するなどして、JR東日本と協議を重ねてきた。結果、平成14年(2002)に合意。大船駅横浜市側に北改札及び笠間口が新設されたのは平成18年2月2日、近年のことである。
 大船駅にはJR根岸線(京浜東北線)が乗り入れている。根岸線は昭和39年に桜木町駅から磯子駅まで開通し、昭和45年に洋光台駅(磯子区)まで延び、昭和48年には東海道線の大船駅と結ばれ、途中駅として港南台駅(港南区)、本郷台駅(栄区)が誕生。根岸線の延伸に合わせて横浜市南部の丘陵地帯での都市開発が始まり、現在に至っている。
 横浜内陸部は、相鉄本線沿線は早い時期から都市開発が行われていた。一例を挙げれば、希望ヶ丘は相鉄が戦後まもない昭和20年代前半に手掛けた街だ。やがて昭和30年代に団地の時代が来ると、新開地には集合住宅が建つようになった。とはいえ、内陸部には鉄道が通っていないところも少なくなかった。泉区はその典型例で、相鉄いずみ野線・市営地下鉄ブルーラインが開業するまで「陸の孤島」とも呼ばれていたほどだ。
 横浜市内陸部の発展に欠かせなかったのは、ブルーラインだ。港北ニュータウンがその最たる例だろう。
 横浜港の一極集中型都市だった横浜市も、鉄道網の進展に伴い内陸部も拓け、今では人口380万人を数える大都市になった。本書を参考に、横浜市の歴史散歩を楽しんでいただきたい。

【目次】
1. ~田園都市線と横浜市営地下鉄~ あざみ野駅~港北ニュータウン
2. ~青葉区の30年~ 市が尾~藤が丘~青葉台
3. ~緑区西部の賑わい拠点・長津田~ 田奈~長津田~こどもの国
4. ~米軍通信隊跡地にテーマパーク誘致案~ 緑区西南部~瀬谷・旭区北部
5. ~分区を重ねてきた緑区~ 十日市場駅~中山駅周辺‥
6. ~鶴見川と鴨池人道橋~ 鴨居駅~小机駅周辺
7. ~港北区中心部の歩み~ 港北区役所~新横浜
8. ~東海道線のルートと横浜駅の変転~ 横浜駅西口~保土ヶ谷駅周辺
9. ~西谷駅から相鉄新横浜線も開業~ 保土ケ谷~星川~西谷周辺
10. ~丘陵地が開発されてきた旭区~ 鶴ヶ峰~二俣川~いずみ野線沿線
11. ~瀬谷区の中心部は二ツ橋だった~ 相鉄線希望ヶ丘駅~瀬谷駅周辺- 12. ~陸の孤島から緑豊かな住宅都市に~ 泉区役所周辺
13. ~新旧両都市の今昔~ 緑園都市~戸周辺
14. ~1世紀を超える請願運動が実った東戸塚駅開業~ 東戸塚駅~ブルーライン沿線
15. ~2本の鉄道が走る港南区の中心部~ 港南区役所周辺~京急沿線
16. ~富岡には海軍飛行艇基地もあった~ 屏風浦・杉田~能見台
17. ~丘陵地に生まれたニュータウン~ 洋光台~港南台
18. ~栄区を拓いた根岸線の開通~ 本郷台~大船