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家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決

石川 秀樹

発行
ミーツ出版
判型
A5判・並製
ページ数
314ページ
発売日
2022年10月19日
ISBN
978-4-8021-3356-2 C0036
定価
1,980円(本体1,800円+税10%)

人生後半には2つの危機が待っています。「認知症」と普通の家の「相続」です。
《相続がなぜリスクなのか、ですって!?》実は今、日本では相続がヤバイ!  生前の認知症は、意思能力喪失を理由に、自分の資産が凍結されて「自分のお金が使えない」という事態を招きます。一方、相続は?
日本の民法が問題です。相続人は血族で固められ、配偶者のみが例外的存在。対夫(妻)の時のみ大優遇。そのほかは、子→親→兄弟姉妹の順に相続人が決まり、遺産を分けあわなければなりません。
それぞれの相続人には「法定相続分」が決められ、それが極端に少ないと「遺留分」という権利が発生。遺言等で冷遇されても、相続分の半分は取り戻せる決まりになっています。
この遺留分が相続を混乱させます。地価が高い日本では、妻が自宅を相続すると「子」という障害が立ちはだかります。遺言を書いても遺留分は侵害できず、母が子に代償金を払わされるはめにも。この理不尽は家族信託で予防できます。夫の義務として妻を守りましょう。
家族信託を認知症対策ツールから脱皮、新視点から見直し「相続」分野での活用法を多彩な事例と共に紹介した活用本です。

【目次】
第1部 家族信託と成年後見
老後を支える2大ツール
長命社会が“常識”を変える
プロローグ―家族信託とは何か
第1章 夫婦を支える受益者連続信託
受託者が、父→母の財産管理人になる
第2章 「名義変更」が信託の中核機能
民法では「×」を「〇」に変える5大機能
第3章 使いづらいが役に立つ法定後見
凍結を解除し、家族の対立を断ち切る
第4章 手遅れになったら法定後見
運用に難点あっても、不可欠な制度
◎後見類型に偏る成年後見制度
◎不自由な上に、お金もかかる後見制度
◎やむなく成年後見、普通の家に起きる18のケース !
第5章 任意後見契約という選択肢
受託者難ならあえて士業頼みも有益
◎身上保護は付け足しですか?
◎家族の対立を封じ、福祉的支援に強み

第2部 信託と後見使わず資産凍結を回避
銀行系・その他の代替ツール
第6章 もっと手軽な凍結回避対策 
家族が「凍結回避」へ向けてできること
1 委任状と代理 使える金融機関は限定的
2 キャッシュカード これで大丈夫の保障なし
3 代理人カードを使え! 2枚目があれば安心
4 代理人制度を使う “お試し”の価値あり
第7章「予約型代理人サービス」登場!!
全銀協指針を意識した?切り札的な対策
第8章 社協の「日常生活自立支援事業」
「遠隔地の家族」の強い味方になる
第9章 ヒント満載、進化する商事信託
後見か家族信託に加え“第3の道”
◎受託者難を解消、家族は手続代理人に
家族信託系商事信託 6例の研究

第3部 相続へ、今こそ信託
民法の限界を突き破る
普通の家族の「困った」を解決
第10章 安心相続に欠かせないツール
今どきの相続は認知症以上の“難題”
第11章 民法があなたの相続を破壊する
超難問の解決に今こそ家族信託
第12章 信託しないと何が起きるのか
妻の認知症で相続が台なしに
第13章 家族信託のプロトタイプはこれ
受益者連続型、基本条文を入れて解説
第14章 金銭のみの家族信託5つの事例
遺留分に対処する超遺言型信託
夫婦でたすき掛け信託を試しませんか?
渋る母を家族総参加で支える信託
遠くにいても大丈夫、自立支援事業と連携信託
商事信託「◎」、家族信託も「◎」
遺留分問題に対処できる家族信託
第15章 自宅の土地が相続の妨げに!?
共有して家族信託、自在処分を可能に
第16章 大切な人を家族信託で守り切る
成年後見を意識しつつ、早めに実践
第17章 収益不動産を相続に活用する
節税しつつ公平分配と代がわり
第18章 事業継続に活かす家族信託
経営者が指図権を持ち後継者を育成
第19章 ひとり身の人を守る家族信託
商事信託や成年後見とも連携
第20章 現代版家督相続を実現する
資産の収益化を合わせて進める

家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決

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